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世界一住みやすい都市「バングーバー」を薦める3つの理由

英誌エコノミストの調査部門エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)が定期的に発表している「世界で最も住みやすい都市ランキング」で常にトップ(5年連続で1位に輝く)を維持しているカナダはバンクーバーに行ってきました。

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家族と旅行して以来、15年振りでしょうか。 "By Sea, Land, and Air We Prosper(海、地、空気と共に我は生きる)"というモットーのとおり、人と自然が上手く融合している街として、全く印象は変わりませんでした。バンクーバー在住の写真家・竹見脩吾さんもこう話します。

人と人が助け合い、気さくに声を掛け合ったり、CafeやBarでも新しい出会いがたくさんある。裏表の無い、本当の意味で人との交流が生まれる街、そして人が自然に人が住むことができる街。国籍なんか関係ない。そんな温かい人々と暖かい気候は、人と自然が調和し合い、結果として生まれる人が人を愛する雰囲気。それが世界中の人から愛される街になっている原因なのでは無いかと感じています。

カナダはアメリカ同様に移民がとても多く、人口は日本の四分の一程度しかないものの、全体の20パーセント強が南アジア、中国、黒人で構成されています。実際に街を歩いていても4人に1人ないしは5人に1人は他国籍な方でした。それでもレストランやカフェで食事をしていても店員さんはもちろんのことほかのお客さんと対話する機会が自然に生まれ、心地よく感じられました。

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バンクーバーはほかの観光名所とは異なり歴史が浅く世界遺産となる観光名所はありませんが、写真にもあるとおり1500年以上も前から大切にされている自然が作り出す絶景が観光名所となっています。カナダをおすすめする理由は3つあります。機会があれば是非足を運んでみてください。

1) 治安が良い
女性が一人夜中に歩いていても平気な街です。貧富の差がほとんどなく、チャイナタウンなど一部を除いては夜も安全です。街を歩いていても車のクラクションはまずありませんし(他人を敬う)、お酒の勢いで絡まれることもありません。警察が出動している様子も伺えませんでした。

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2) 交通機関が安定している
海に面しているバンクーバーの主要な交通機関は電車やバスに加えてフェリーがあります。シーバスと呼ばれているフェリーで、姉妹都市となっている横浜市にも同様のものが運行しています。交通料金が非常に安く、電車とフェリーの組み合わせチケットは一定の距離内であれば400円前後で購入可能です。消費税が12パーセントと高い印象を受けますが、高齢者に対する配慮がされつつ交通機関が時間通りに運行している安定したインフラが整っているため観光目的でも重宝できます。

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3) テロがない
最近知ったのですが、日本とカナダの両国はテロリズムに対抗する多国間協力を行う地域フォーラムにおいて密接な連携を結んでいます。反テロ対策に向けた協力体制を結んでおり、G8加盟国としてお互いに支援しているようです。実際にテロ未遂は10年以内に1、2回ありましたが何百人の犠牲者を巻き込む大規模なテロはこれまでに発生していないと伺っています。


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(日比谷公演の25倍の大きさを誇る「スタンレー・パーク」)

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(「スタンレー・パーク」には水族館や花畑、トーテム・ポールの展示スペースなどがあります)

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(高さ70メートル、長さ147メートルの橋を渡る「カピラノ吊り橋」)

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(渡った先は1500年以上も前から姿を変えない森林が広がっています)

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