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ネイチャー・センス展−日本の自然知覚を考える3人のインスタレーション

六本木ヒルズ森美術館にて開催されている「ネイチャー・センス展」に行ってきました。

近代化の進んだ現代生活において、自然を知覚する潜在的な力(ネイチャー・センス)や日本の自然観について考え、現代の美術やデザインにどのように活かされているのかを吉岡徳仁さん、篠田太郎さん、栗林隆さんの3人のアーティストが自然を主題にしたインスタレーションで魅せてくれます。

吉岡さんは先日訪れた「TOKYO DESIGNERS WEEK」でも「TOKYO Design&Art ENVIRONMENTAL AWARDS」の「Artist of the Year」を受賞されており、きっかけとなった作品「ウォーターブロック」も展示されていました。


(Photo by @mori_art_museum)

自然の語源を調べてみると、元々は「あるがままの姿」を表す「自然(じねん)」が存在し、明治初期に"Nature"の訳語として当てられたそうです。自然が覗かせる表情は流動的であり、それを3人のアーティストが視点の移動による価値の転換によって引き出していました。自然は同じ表情を決して見せない、つまりは偶有性の塊です。一回性の瞬間を目の辺りにしたときこそが、生きている証拠なのだと気づかされます。

Sensing Nature.
(Photo from instagr.am)

四季があるからこそ感受性が豊かであり、感受性が豊かだからこそ日本人は表現力に長けているのだと思います。

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