'100 Things Every Designer Needs to Know About People(日本語:インタフェースデザインの心理学 ―ウェブやアプリに新たな視点をもたらす100の指針)'を読了しました。著者は Susan Weinschenk (スーザン・ワインチェンク)さんという心理学を専門としている方で、消費者の行動心理研究に30年以上の歳月を費やしている正にスペシャリストです。
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インタフェースデザインの心理学 ―ウェブやアプリに新たな視点をもたらす100の指針 Susan Weinschenk 武舎 広幸 オライリージャパン 2012-07-14 売り上げランキング : 1109 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
本作はこれまで僕が見てきた中でもユーザー·インターフェースの設計に最も有用なガイドだと思います。単なる参考書ではなく、これまで過去に世界中で発表されてきた心理学的研究と科学を組み合わた人間そのものの研究結果に等しい文献です。事例にウェブを多く取り扱っていますが、本書の文章構造が、ひとつの指針に対してそれに基づく調査結果の概要と取るべき対策を完結にまとめてくれています。故にデザイナーのための…と紹介されることが多いようですが、サービス・プロバイダーであれば一読をオススメします。構成が非常に読みやすく、熟読する、というよりは必要に迫られた時にページをめくる方が正しい読み方のような気がします。
- How people see(人はどのように見るのか)
- How people read(人はどのように読むのか)
- How people remember(人はどのように記憶するのか)
- How people think(人はどのように考えるのか)
- How people focus their attention(人はどのように興味を持つのか)
- What motivates people(何が人をモチベートさせるのか)
- People are social animals(人は社会的な動物)
- How people feel(人はどのように感じるのか)
- People makes mistakes(人はミスを犯す)
- How people decide(人はどのように意思決定をするのか)
100の指針の中でも著者が選ぶベスト10をまとめた資料がありました。御参考まで。