UXploration

ブログは note に引っ越しました→ https://note.com/kazumichisakata

エンタープライズ情報アーキテクチャ

EIA(エンタープライズ情報アーキテクチャ)とは「企業・組織(エンタープライズ)の全体俯瞰によるウェブの最適化を行うIA(情報アーキテクチャ)」です。

f:id:separate-ks:20140712121620j:plain

個々のサイトの情報設計ではなく、企業や組織が保有するウェブサイトや CMS、イントラネットなどを含めたシステムをまとめた全体像を取り扱うことが特徴です。

f:id:separate-ks:20140712120919p:plain

((c) EIA as Brand Strategy)

また、企業や組織全体のウェブに関わる業務や情報資産を俯瞰することで、個別部署ごとではなく、企業全体の「全体最適化」を行うことを目的としています。EIA が取り扱う問題は、主にウェブにおけるガバナンスや企業・組織が保有する情報資産の有効活用(共通情報の共有、効率的運用方針の策定、重複投資排除によるコスト削減)です。

EIA と「伝わるしくみ」

ぼくが所属するコンセントは「伝わるしくみ」をデザインする会社です。

最も重要なのは「伝わること」。
その単純で絶対的な目的のためには、同じく単純な3つのステップが必要です。

f:id:separate-ks:20110720155856j:plain

伝わるしくみとは:伝える手法の探求から、伝わるためのしくみの共有へ | ラボ | 株式会社コンセント

コンセントが考える EIA は、企業や組織が保有する情報資産を如何にしてユーザーに届けるか/伝えるか、正にその橋渡しとなる「しくみ」を設計・構築します。

この場合のユーザーは「エンドユーザー」のみならず、「社内ユーザー」も含まれます。ウェブサイトを運用する企業や組織内のコミュニケーションにおいて部門ごとのサイトが整っていなければ、統一したブランドイメージを保つことはできません。加えて部署ごとのサイトの回遊がコントロールされていなければブランドへの信頼が下がってしまいます。そのためには社内ユーザー間のコミュニケーションデザインも視野に含めなければなりません。

f:id:separate-ks:20140712115818j:plain

((c) 伝わるしくみとは:伝える手法の探求から、伝わるためのしくみの共有へ)

社内そして社外における「伝わるしくみ」を考え、共有することで全体最適化の推進によってブランド価値が向上するだけではなく重複投資が回避され、新たな機会創出へと繋がります。また、同時にエンドユーザーのストレスが軽減され、情報取得の効率が向上することで優れたユーザーエクスペリエンスを実現することができます。EIA は、情報に関わるすべての人々の「伝わるしくみ」を考えていくための方法論なのです。

f:id:separate-ks:20140712122739p:plain

(EIA は情報に関わるすべての人々の「伝わるしくみ」を考えていくための方法論)

まとめ

当ブログの過去の記事でも言及しましたが、実行性の高いプランニングと実行にうつすための企業や組織内での立ち振る舞い方。このふたつがなされない限り、サービスデザインをはじめとする当初の構想は絵に描いた餅に終始してしまいます。

f:id:separate-ks:20140712120053j:plain

EIA はサービスそのものを構造的に捉え、抽象度の高い戦略または構想を情報アーキテクチャの観点からサービスのモデル化を推進することで、ウェブのみならずサービスそのものに具体性を与えることが可能になります。

f:id:separate-ks:20140712120302p:plain

コンセントではどのように EIA プロジェクトを推進しているのか。詳しくはコンセントの広報用ウェブマガジン「サストコ」の EIA 特集をご覧ください。

実例で学ぶ「伝わる」デザイン

実例で学ぶ「伝わる」デザイン

  • 作者: 川崎 紀弘,アレフ・ゼロ
  • 出版社/メーカー: グラフィック社
  • 発売日: 2011/04/08
  • メディア: 単行本
  • クリック: 1回
  • この商品を含むブログを見る
 
エンタープライズ・アーキテクチャ

エンタープライズ・アーキテクチャ

  • 作者: IBMビジネスコンサルティングサービスIT戦略グループ
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2004/01/08
  • メディア: 単行本
  • 購入: 1人 クリック: 2回
  • この商品を含むブログ (2件) を見る
 

関連記事:

This work is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Others, like quotes and images belong to its original authors.