BEENOS という「Startup Studio」をテーマにした、日本をはじめ、北米・インド・トルコなど7カ国80社以上に投資し、ウェブにおけるエンジニアリング・デザイン・マーケティング・マネジメント・データ解析に関する支援や育成プログラムを実施している会社のデザインチームと共同で、新企画をはじめました。
その名も「Design dot BEENOS」です。主催者のひとりである山本 郁也氏は言います。
若いデザイナーが堂々と胸を張って生きることができるWeb業界をつくりたい、Design dot BEENOSはそんな気持ちでやっています。もう少し言うと、デザイナーの言論空間を確立したい、デザイナーのディスコースを強化したいということです。
— Fumiya Yamamoto (@fumya) 2014, 6月 28
特にスタートアップ業界に至ってはデザイナーの人口が少なく、加えて肩身の狭い思いをし、本来であればビジネスと密接に関わるが故にデザイナーとしての価値の発揮に最も適している環境にも関わらず、多くの悩みや課題を抱えているのではないかと思うことがあります。
海を渡れば、そこは歴史上で最も多くのデザイナー達が意味あるインパクトを生むためにスタートアップへと転身し、Etsy や Pinterest、Square や Airbnb といった今話題のスタートアップの創業者ないしは共同創業者として活躍しています。
彼らのように、デザイナーはセルフプロデュース力が高く存在感を示せるものの、特に日本においては社会的にまだ本当の価値が見出されていないのではないでしょうか?日本のデザイナーは世界的にみてもレベルは決して劣っていないのですが、業務範囲が制限されることでその可能性が引き出せずにいます。
結果としてデザイナーとしての労働対価に見合わない仕事のみを担当するようになってしまい、デザイナーないしはデザインそのものの存在感が薄れてしまいます。
デザインコミュニティの形成と、その先の未来をより良くしたいという BEENOS のビジョンに共感し、主催者のひとりとして定期的にウェブ業界に身を置くデザイナーの方をゲストとしてお招きし、デザイナーの存在意義やその価値について再確認する場(イベント)を開催していく予定です。やがてはウェブ業界に留まらず、様々なひとの「Design dot (You)」を引き出せればと考えています。