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"Augmented Reality"のヴィジョンと拡張性

「セカンドライフ」をはじめとする"Virtual Reality(仮想現実)"が大流行したのは一昨年前のことでした。それが今では"Augmented Reality(拡張現実)"*1へのパラダイムシフトが起こりつつあるようです。それも、2010年は間違いなく"AR"の時代になると宣言されているほどです。iPhoneAndroid 機器をはじめとするタッチスクリーンに GPS カメラの付いたデヴァイスの普及によって、「セカイカメラ」「Layar」等の AR アプリがその筆頭です。

Google Trend で双方のキーワードを比較しても、お分かりいただけると思いますが、2009年の検索語として"Augumented Reality"は"Virtual Reality"を超えました。要因として考えられるのは、前述した携帯電話をはじめとするアプリケーションとしての展開に加えて、Microsoft や Nokia をはじめとする企業が打ち出している近未来なコンセプトムービーの後押しもあると考えられます。このムービーには AR 構想が含まれているのですが、それも AR の普及に伴って明確化されたヴィジョンでもあると思います。

Nokia Mixed Reality - Nokia World

Microsoft Sustainability : Productivity, future vision

見ているだけでワクワクします。このように携帯電話のみではなく、インフラ系の企業が AR 事業に参入することによって、マルチデヴァイスの横展開も可能になってくると思います。そして先日参加した AXIS Forum で講演された MIT メディアラボの石井さんが研究されているジェースチャー認識の"Spatial Operating Interface(SOE、空中動作入力インターフェイス)"を活用できれば空中内の情報操作も容易になってくるはずです。

AR 技術の発展によって、テクノロジーは人間の第二の脳として機能し、私生活における情報は全てパーソナル・サーバとして蓄積されていく日も近くなってきているのではないでしょうか?

It will completely change our personal life’s as eventually this technology will become as the second brain where all the information will be stored in your personal server about the important objects from your everyday lives.
via. Why augmented reality will change the world as we know it?

また、世界初となる"Augumented Reality"に特化したカンファレンスが4月に開催されるようなので注目です。

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*1:バーチャルリアリティと対を成す概念。強化現実とも呼ばれ、現実の環境(の一部)に付加情報としてバーチャルな物体を電子情報として合成提示することを特徴とする。

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