DIALOG IN THE DARK - 視覚はときに死角になる

ダイアログ・イン・ザ・ダークは、まっくらやみのソーシャルエンターテイメントです。

参加者は完全に光を遮断した空間の中へ、何人かとグルーブを組んで入り、暗闇のエキスパートであるアテンド(視覚がい害)のサポートのもと、中を探検し、様々なシーンを体験していきます。

その過程で視覚以外の様々な感覚の可能性と心地良さを思い出し、そしてコミュニケーションの大切さ、あたたかさを再認識することになります。
via. ダイアログ・イン・ザ・ダーク

1日で得られる情報の約八割は、視覚から伝達されています。光を失った瞬間、湧き上がる感情は恐怖や不安以外ありません。と同時に、普段から「見える」ことを過信して自分がいかに怠情になっていたか気づかされます。ダイアログ・イン・ザ・ダークは、触覚・臭覚・味覚・聴覚とあらゆるコミュニケーション手段を解放して仲間と暗闇の中で様々なシーンを体験する対話型ワークショップです。

DIALOG IN THE DARK

物質価値を重視する現代では、倫理と人徳的な価値観を損ない、利己主義になってしまいがちです。しかし、暗闇の中では皆平等で、それぞれのなかにある根本的な価値観を思い出し、日本特有の謙虚さや感謝を蘇らせてくれる作用がありました。

見えているようで、見えていない。視覚はときに死角になる。ある程度の時間が経過すると、周囲の脳内イメージが徐々に形成されていき、恐怖や不安から安らぎへと感情が和らいでいく現象が起こります。それは、普段の日常生活では意識することができない、人間本来の営みを垣間見れた瞬間だと思います。激しくおススメです。

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