http://japan.cnet.com/info/cjic/
久々に academyhills に行ってきました。目的は 「ネットサービスで変革する情報機器・家電の世界」と題された CNET Japan Innovation Conference 2009 への参加のため。セミナーと展示ブースを一通り見て周った中で、最も印象的だったのは「ServersMan が描くネット家電の未来」でした。
ServersMan は Freebit社が開発した新しいインターネットのプラットフォームで、「サーバーの仮想化」を実現しています。聞くところによると、クラウド・コンピューティング技術の研究所が設けられているようで、そのための環境が十分に整っていることが伺えました。そんな ServersMan の使い方の例として、以下が上げられていました。
- リアルタイムの情報発信ツールとして
- マッシュアップのプラットフォームとして
- 万能ストレージとして
ServersMan は、一般家電 + internet という概念ではなく、家電を取り巻くありとあらゆる行為を見直した上で、インターネットを活用していこう(+ internet) という概念がコンセプトになっています。人間の行為をデザインするためのプラットフォームとして、各種メディアでも注目を浴びているようです。
- 持ち歩けるウェブサーバー「ServersMan」 ウェブ開発物語
- iPhoneが手のひらサーバに――「ServersMan@iPhone3.0β」の展望と課題
- iPhoneをオンラインサーバ化する「ServersMan」、Bluetoothでのファイル交換にも対応
ServersMan は Flash や AIR のようなプラットフォームであり、VPN による仮想化、IPv6 の完全適応、アプリケーションの Node 化が特徴として挙げられていました。ServersMan そのものにも IP アドレスが割り当てられているようで、ネットワーク視点から見た iPhone や Windows Mobile、Android などの Node との Link をサポートしています。
ServersMan を導入することで、ケータイそのものがサーバとなり、結果として "Real Time Web" の実現に繋がっていきます。iPhone においては、 AppStore 経由で ServersMan を入手することができ、あらゆるドキュメントを閲覧・保持することができる FileViewer としての機能が備わっており、更には public_html 以下にファイルを格納するだけでサーバ上(http://serversman.net/(iPhone名))にアクセス公開することができます。今後は、その他の情報機器や家電にもサービスを拡充していく予定とのことです。
他にも今春発表されたばかりのライフログ・シェアリングサービスの X-Life を介したブラビアのポストカード・サービスや、デジタルカメラで撮影された写真や動画をワイヤレスで自動で Web と PC に転送させるメモリーカードなどが展示されていましたが、あらゆる機器から直接ネットワークに接続してサービスを利用する時代が到来しつつあることが伺えました。