NHK プロフェッショナル仕事の流儀『宮崎 駿のすべて〜「ポニョ」密着300日〜』
録画しておいた NHK プロフェッショナル仕事の流儀『宮崎 駿のすべて〜「ポニョ」密着300日〜』の再放送を観ました。最も印象的だったのは、宮崎アニメの生命線を握っているラストシーンの絵コンテ制作を前に、監督が放ったコトバ。
「人生も映画も、いつかは終わりがくる。その最後の幕をどう下ろすのかが難問なんだよ。」
映画が終われば、人生が終わる。そう話されている気がしてなりませんでした。宮崎 駿監督の映画に対する姿勢が信念やこれまでの軌跡を見ていると、映画(作品)は創造から生まれるものではなく、内なるものから生まれてくることに気づきます。
「映画の奴隷になる。」
- 監督はこの映画をどうにかしなきゃいけないという宿命を背負っている。決して好きでやっているわけではない。
- 監督はスタッフに覚悟を求める。書く努力を見て、画面をよぎる鳥一匹でさえも飛べるか飛べないかを見る。
- 手書きに拘ることで、作品にリアリティを吹き込むのはもちろん、作品と一緒に自分達も成長することができる。
「人を楽しませたい。」
- 楽しんでもらえたら、自分の存在が許される。
- 無用の抑圧が自分の中にあって、それは幼児期に形成されたものなのかもしれない。
- 人を楽しませなければ、生きている価値がない。
宮崎 駿監督の軌跡
- 母親は闘病生活を送り、ひ弱な体質だった宮崎監督は手塚監督の映画に憧れ、漫画を描くようになった。
- アニメーターとして就職し、「アルプスの少女ハイジ」を高畑監督と組み、一人で全ての設計を行った。
- 自ら映画を売り込む時期があったが、古臭くて当たらないと酷評され、認められなかった。
- 鈴木 敏夫プロデューサーとの出会いがきっかけで、雑誌で連載を持つようになった。
- 映画化することになったのが、デビュー作である「風の谷のナウシカ」。
- 直前に亡くなった母親の姿を映画に重ねるようになった。
- 「天空の城ラピュタ」の海賊ドーラには、元気で男勝りだったかつての母の姿を重ねた。
- 病気と闘いながら子供たちを見守る「となりのトトロ」の母親、「ハウルの動く城」のソフィには、気丈で優しかった母親の姿。「崖の上のポニョ」の場合は周囲に強くあたる孤独なトキ。
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