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木枯らし1号が吹き荒れる中、年に1度のデザインのお祭り「東京デザイナーズウィーク(TOKYO DESIGNERS WEEK)」に行ってきました。24年目となる今年のテーマは"LOVE GREEN"。環境に対してデザインが運動体として働きかけることをコンセプトに、環境省と共催しています。
中央会場には「LOVE GREEN」をテーマとした多くのプロジェクトが展開されており、廃材の新たな活用法を提案する作品や自然の仕組みを取り込んだ作品が展示されていました。世界中のコアなデザイン雑誌が集まるデザイン図書館スペースも一角に設けられていました。
年々規模が縮小傾向にあるのですが、巨大なテントが象徴的な国際見本市「100% DESIGN TOKYO」や「学生作品集」、古コンテナに空間インスタレーションを施している「コンテナ展」は健在でした。
今年の注目は2007年の東京デザイナーズウィークでも出展されていた「Japan Brand Exhibition」です。「Japan Brand Exhibition」は、日本各地の歴史や文化に育まれてきた素材や伝統的な技術を活かして、現代に通用する Japan ブランドを生み出そうとする新たな取り組みのようです。
国内各地からの作品が展示されていたので、古今東西の素材と技術の融合が光りました。天然資源をそのままに加工する職人の技術と伝統。そして自然との共生に基づく和の精神は正にエコロジーでした。日本人が作り出す作品は、装飾性・使いやすさ・美しさを兼ね揃えていることから普遍的なデザインとして、そしてエコ・デザインとして世界に羽ばたいて行って欲しいなあと思います。