Concent × schoo-優れたUXを実現するための人間中心デザインとは?

オンライン学習サイト「schoo(スクー)」にて、「社会に求められているデザイナーとは?」をテーマにした弊社コンセントとのコラボ企画の全3回連続授業の内、第3回目となる「優れたUXを実現するための人間中心デザインとは?」を担当させていただくことになりました。

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  1. 第1回「デザイン領域の拡張に伴うデザイナーとしての役割とは?
    (2015年1月22日(木)放送)

  2. 第2回「サービスデザイン時代のデザイナーのあり方とは?
    (2015年1月29日(木)放送)

  3. 第3回「優れたUXを実現するための人間中心デザインとは?
    (2015年2月5日(木)放送)

schoo(スクー)とは?

12万人が登録するオンライン上の学校です。WEBデザイナー学部、グローバルビジネスパーソン学部、スタートアップ学部の3つの学部にて構成され、今回の企画は約1万人の学部生が学んでいるWEBデザイナー学部の授業の一環として生放送されます。

メールアドレスまたは Facebook でサービスに登録することができ、生放送はすべて無料で配信されています。希望の授業の詳細ページにて「受けたい」ボタンを押下すると授業前にリマインドメールが届き受講することができます。

著者も過去に幾つかの生放送授業を聴講させていただきましたが、毎日のように開催されており、隙間時間にイヤホンで聴きながら作業をすることも可能なため効率的に学習することができます。聞き逃した授業でも録画形式でアーカイブされるため大変便利です。

UX忘年会と題し、BEENOS 山本さん、Yahoo! JAPAN 瀧さん、iemo 鞍立さんと12月上旬に行った授業も録画で配信されています。こちらもぜひご覧ください。


UX忘年会 今活躍中のデザイナーが語るこれからのデザイナーの価値 - 無料動画学習|schoo(スクー)

優れたUXを実現するための人間中心デザインとは?

当ブログでも何度も言及している人間中心設計(Human Centered Design)ですが、学術的な印象を持たれる場合が大変多く、組織への導入やデザイナーとしての自身のスキルアップに繋げていくための足掛かりを見出すことが難しいとの声をよく耳にします。

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(c) HCD-Net

当授業ではWEBデザイナー及びWEBデザイナーを目指している方を対象に、上記懸念の解消に直結するヒントをご提供できればと想い、モノからコトへの発想転換を基点に、「伝わる仕組み」としての人間中心設計の概要や導入事例、期待される効果などをわかりやすく解説する予定です。

「伝わる仕組み」については先日の記事「サンタクロースに学ぶUXデザイン」でも言及しましたが、「どうやって」「なにを」つくるか?よりもそもそも「なぜ」つくる必要があるのか?そして「誰のために」つくり、その魅力や価値を「どのように」伝えていくべきなのか?正に伝わる仕組みをそのものを考えることが人間中心デザインなのではないかと考えています。

相手はどのようなプレゼントを欲しているのか?どのようなプレゼントを届ければ喜ぶのか?どのように届ければ喜ぶのか?このプレゼントがもし、あなたが担当するプロダクトやサービスだったら?ーサンタクロースに学ぶUXデザイン - UXploration

90分の長丁場ですが、人間中心設計またはUXデザインに関する様々な疑問や質問をみんなで共有し、互いに理解を深めていければと思っています。どうぞよろしくお願いします。

関連記事:


人間中心設計の基礎 - UXploration


サンタクロースに学ぶUXデザイン - UXploration

Lean Startup Update - 2015年1月16日開催

2015年1月16日(金)に開催される「Lean Startup Update」に僭越ながら登壇させていただくことになりました。

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日時:2015年1月16日(金)19:00〜22:00
定員:100人
参加費:無料
会場:日本マイクロソフト株式会社 31F セミナールーム A
公式ハッシュタグ:#LeanStartup
URL:https://atnd.org/events/60368

プログラム:

  • Lean Startup(河合太郎)
  • リーンスタートアップ導入の現場(黒田樹)
  • Lean UX Quest in Tokyo(坂田一倫)
  • Lean Analytics(角征典)
  • 絶対に行き詰まるリーンスタートアップの始め方(冨山香織)
  • Lean Customer Development – 「この製品が欲しいですか」と聞いてはいけない(馬田隆明)

2011年に発売された書籍「The Lean Startup」以降、著者である Eric Ries氏がシリーズエディターを務める THE LEAN SERIES より「Running Lean」「Lean UX」「Lean Analytics」「UX for Lean Startups」「Lean Customer Development」「Lean Enterprise」「Lean Branding」など数々の関連書籍が刊行されるようになりました。

米国では毎年年末に The Lean Startup Conference が Eric Ries氏主催のもとシリコンバレーにて5日間に渡り開催され、企業 / NPO / 自治体問わず多くのアントレプレナーをアメリカ全土から収集し THE LEAN SERIS の方法論に関する最新の知見の披露、成功例や失敗談の意見交換そして議論が行われ、リーンスタートアップの方法論は毎年進歩を続けています。

"We consider startups to include any new product or service facing conditions of extreme uncertainty–which means that our customers include not just two people in a garage in Silicon Valley, but also established companies in all sectors, non-profit organizations, government agencies, and educators." ー The Lean Startup Conference

僕が監訳を務めさせていただいた「Lean UX」に至っては、ニューヨークを起点に Lean UX NYC が The Lean Startup Conference 同様に毎年開催され、独自の議論がなされているほどです。過去に参加した当イベントの記録は「Agile UX New York City 2012(※ Lean UX NYCの前身)」をご覧ください。

そして今回、この THE LEAN SERIES の監訳や翻訳に関わった方々やリーンスタートアップを推進している方々で集まり、日本でもリーンスタートアップ・ムーブメントをアップデートする試みを来年より開始する運びとなりました。

Lean UX からは Lean UX Quest in Tokyo と題し、2014年1月22日の刊行以降の活動と、Lean UX Circle を始めとする団体活動のアップデートを予定しています。


募集は atnd より行ってますので、ご興味ある方はぜひご参加ください。会場でお会いしましょう。

関連記事:


Agile UX New York City 2012 - The Premier Agile & LeanUX Conference - UXploration


Designing Culture with Lean UX〜ルールではなく文化をつくる〜 - UXploration

Design dot BEENOS 始動

BEENOS という「Startup Studio」をテーマにした、日本をはじめ、北米・インド・トルコなど7カ国80社以上に投資し、ウェブにおけるエンジニアリング・デザイン・マーケティング・マネジメント・データ解析に関する支援や育成プログラムを実施している会社のデザインチームと共同で、新企画をはじめました。

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その名もDesign dot BEENOSです。主催者のひとりである山本 郁也氏は言います。

特にスタートアップ業界に至ってはデザイナーの人口が少なく、加えて肩身の狭い思いをし、本来であればビジネスと密接に関わるが故にデザイナーとしての価値の発揮に最も適している環境にも関わらず、多くの悩みや課題を抱えているのではないかと思うことがあります。

海を渡れば、そこは歴史上で最も多くのデザイナー達が意味あるインパクトを生むためにスタートアップへと転身し、EtsyPinterestSquareAirbnb といった今話題のスタートアップの創業者ないしは共同創業者として活躍しています。

彼らのように、デザイナーはセルフプロデュース力が高く存在感を示せるものの、特に日本においては社会的にまだ本当の価値が見出されていないのではないでしょうか?日本のデザイナーは世界的にみてもレベルは決して劣っていないのですが、業務範囲が制限されることでその可能性が引き出せずにいます。

結果としてデザイナーとしての労働対価に見合わない仕事のみを担当するようになってしまい、デザイナーないしはデザインそのものの存在感が薄れてしまいます。

デザインコミュニティの形成と、その先の未来をより良くしたいという BEENOS のビジョンに共感し、主催者のひとりとして定期的にウェブ業界に身を置くデザイナーの方をゲストとしてお招きし、デザイナーの存在意義やその価値について再確認する場(イベント)を開催していく予定です。やがてはウェブ業界に留まらず、様々なひとの「Design dot (You)」を引き出せればと考えています。

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