檸檬のころ
地方の高校を舞台に、ごく当たり前の高校生たちの日常を描いた気持ちのいい短編青春小説です。
檸檬のころ (幻冬舎文庫) | |
おすすめ平均 あるある 一瞬のきらめき、檸檬のしずく 高校時代はいいもの 私だけの「檸檬のころ」 平凡な日常が檸檬色に染まってゆく Amazonで詳しく見る by G-Tools |
部活、通学路、放課後、学園祭、上京―。「ふつう」の高校生の感情や行為が輝いて見えました。その「輝かしいもの」とは一体何なのか、ということを考えされられた作品でもあります。「ふつう」なのに、ではなく「ふつう」だからこそ輝けるものがあり、「ふつう」だからこそ、それらは輝くことができるのだと思いました。ではその「ふつう」は何なのか?作者が訴えかけているメッセージはここにあると思います。本作を通じて、読者自身の「檸檬のころ」を導き出して欲しいのだと思います。
読み終えた後は、檸檬のような甘酸っぱい後味が残ります。あぁ、高校生活に戻りたい。