今回は、今年2013年に公開された当ブログの記事別アクセスランキング(TOP5)をご紹介します。
Facebook との連携を夏頃に開始し、当ブログの Facebook ページでも多くの方に記事を読んでいただくことができました。また、転職に伴い数多くの海外カンファレンスに参加する機会があり、サービスデザインを始めとする新たな概念を取り入れることができました。結果として、新鮮な話題をいち早くお届けすることができたと思っています。これからご紹介する記事のなかで、もし読み逃しているものがあれば、この年末年始にぜひチェックしてみてください!
1. サービスデザイン―無形をデザインする
今年出版されたサービスデザインのバイブルとも位置付けられる2冊を取り上げました。
THIS IS SERVICE DESIGN THINKING. Basics - Tools - Cases ー 領域横断的アプローチによるビジネスモデルの設計
- 作者: マーク・スティックドーン,ヤコブ・シュナイダー,長谷川敦士,武山政直,渡邉康太郎,郷司陽子
- 出版社/メーカー: ビー・エヌ・エヌ新社
- 発売日: 2013/07/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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Service Design: From Insight to Implementation
- 作者: Andy Polaine,Lavrans Løvlie,Ben Reason
- 出版社/メーカー: Rosenfeld Media
- 発売日: 2013/03/13
- メディア: Kindle版
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本書の内容を抜粋してご紹介すると共に、サービスをデザインする上で必要なマインドセットをまとめています。
- 人々「のために」デザインするのではなく、人々「と一緒に」デザインする。
- サービスは(組織内・組織外問わず)人々の共創によって創られる。
- サービスの質はユーザーの期待と実際の体験のギャップによって決まる。
- ユーザーだけではなく、エンタープライズ全体もデザインする。
2.「使いやすい」サービスよりも「使える」サービスへ
恒例となりました、Movida Japan 様主催の LeanUX Workshop(リーン・ユーザエクスペリエンス・ワークショップ)の活動を取り上げました。
Lean UX: Applying Lean Principles to Improve User Experience
- 作者: Jeff Gothelf
- 出版社/メーカー: O'Reilly Media
- 発売日: 2013/02/22
- メディア: Kindle版
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来月に出版を予定している LeanUX の和訳版のキャッチコピーとしても掲載させていただく「使いやすい」サービスよりも「使える」サービスづくりを目指すべく、LeanUX の3つの基本原則と LeanUX を実践する4つのステップをご紹介しています。
3. 素晴らしい体験は、素晴らしい組織からーサービスデザインとエンタープライズ・アーキテクチャ
Devlove という都内で最大規模を誇るコミュニティのイベントにて担当させていただいた「メタ・サービスデザインー情報アーキテクチャの観点から捉えるサービスデザイン」というセッションの振り返り記事です。
当セッションでは4つのキーワードを取り上げました。
- ユーザエクスペリエンス・デザイン
- サービスデザイン
- エンタープライズ・アーキテクチャ
- 情報アーキテクチャ
サービスそのもののデザインをメタ活動として捉える情報アーキテクチャの視点を取り入れ、抽象度が高い戦略または構想をエンタープライズ・アーキテクチャの観点からビジネスアーキテクチャ及びそれを支援するITアーキテクチャのモデル化を推進することで、サービスデザインに具体性を与え、実行性を高めるアプローチをご紹介しています。
4. Adaptive Path's Experience Mapping―エクスペリエンス・マッピング・ガイド(日本語版)
アメリカの UX コンサルティング会社 Adaptive Path社がこれまでの自社の活動の集大成としてまとめた「Experience Mapping Guide(エクスペリエンス・マッピング・ガイド)」を和訳し、ご紹介している記事です。
サービスデザインの代表的な手法であるカスタマージャーニー・マップが注目され始めたこともあり、当ガイドラインを無償で公開している Slideshare のダウンロード数から関心の高さが伺えます。
5. IAによるIAのためのIAイベント-World IA Day 2013 Japan #WIADj
オーガナイザを務めた「World IA Day 2013 Japan」の振り返り記事です。World IA Day は、IA(情報アーキテクチャ)のコミュニティに関わる人々を結集するための年に1度のお祭りで、今回がその第2回目となりました。テーマは「集合知とIA」。各セッションのハイライトなどもご覧いただけます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?来年も、皆さんのお役に立てるユーザエクスペリエンスに関連する情報をお届けしていきたいと思います。ぜひ来年も、応援よろしくお願いいたします!
おまけーWhat does ‘Service Transformation’ mean to you?
先月に参加してきた「Service Design Global Conference」の振り返り記事を別メディアにて掲載しています。英文です。2日間のセッションを聞いた上で感じた、議論のベースとなるポイントは「サービス・トランスフォメーション」でした。
カンファレンスで他の参加者と意見交換を行い、内容を昇華し、且つ帰国後に少し時間を置いて自身の業務との関連性や感じたギャップをウェブを通じて発信することが海外カンファレンスに参加することのメリットだと考えています。言葉を壁は致し方ないにせよ、時間をかけてでも英文で発信することで、予想外にしない反応が沢山届きます。
日本国内で語られているものの多くは、海外でも十分に通用しますのでぜひ挑戦してみてください。