ユーザ・エクスペリエンスデザインの成果物の1つとして"User Experience Journey Map(ユーザ・エクスペリエンス・ジャーニー・マップ:以下 UX Map)を以前ブログでご紹介しました。反響が大きく、「実例を初めてみた」「具体的なイメージが湧いてこない UX について役立ちそう」といったポジティブな意見を頂戴しました。
無機質になりがちなユーザ(ペルソナ)に物語(ストーリー)を加え、視覚化しマッピングすることで組織内でユーザの Experience の共感を得る「User / Customer Experience Journey Map(ユーザ・エクスペリエンス・ジャーニー・マップ:以下 UX Map)」というツールが海の向こうに存在しています。正に UX Design のアウトプットに相応しいマテリアルです。
via User Experience Journey Map - ユーザ・エクスペリエンス・ジャーニー・マップ
UX Map のメリット
しなしながら国内ではまだ実例が少ないため、インパクトが見えにくく必要性が感じられないかもしれません。少なくとも、試験的に運用を開始してみた結果、以下のことがわかってきました。
- ステージごとにユーザのメンタルモデルを分類することで、コンテンツ・機能要件設計が容易になる
- エモーショナル・グラフの可視化によって問題の特定が容易になる
- ユーザが「どうして」、「どのように」対象サービスを利用するのかを示すことで、UX デザインにおけるステークホルダーの理解が得られやすい
- "WOW"エクスペリエンス(体験)の設計にコミットできる
データを反映させた具体的なサンプルはまだ紹介できませんが、汎用性を追求した UX Map のテンプレートを公開しましたのでその効果を実感ください。詳しいポイントや利用方法については以前のブログ記事をご参考ください。
- ユーザのストーリー・タイムラインを軸に生活者の感じる価値を中心にデザインする
- ユーザとプロダクトあるいはサービスとのインタラクションをタッチポイントとして可視化する
- 各タッチポイントで提供している、あるいは提供するソリューションを定義する