Hellogroup.com が UX の手法をまとめた UX BASIS "UX in a box" セットが届きました。UX BASIS モデルは"Plan(計画する)"、"Act(行動する)"、"Observe(観察する)"、"Refine(絞り込む)"の4つの創造的プロセスに基づいており、Jesse James Garrett の「5 Planes Model」を参考にしているそうです。様々な目的や環境に応じた計24ものメソッド、5つのコンセプトによって構成されています。
- B : Business Intelligence
- Competitor Analysis(競合調査), Heuristic Evaluation(ヒューリスティック評価), etc
- A : Analysis
- Task Analysis(タスク評価), Ethnography(エスノグラフィ), Personas(ペルソナ), etc
- S : Structure
- Site Structure Diagram(ディレクトリ設計), Optimisation(最適化), etc
- I : Interaction
- Wireframes(ワイヤーフレーム), Prototypes(プロトタイプ), etc
- S : Sample
- Eye Tracking(アイ・トラッキング調査), Beta Testing(ABテスト), etc
これらのメソッドはどんなクライアントニーズでも、アジャイル開発プロセスでもクリエイティブかつ生産性の高いステージを約束してくれるとのことです。イノベーションを起こすためのエッセンスをまとめた IDEO の Method Cards のように各メソッドごとに気づきを与えてくれるビジュアルやそれに基づく解説が記述されています。
あわせて下記のフローチャートに記載されている質問に応えるとプロジェクトにおいて実践すべき UX BASIS メソッドを導き出してくれます。
先日開催された Shibuya UX でも問題提起しましたが、手法やツールを導入するだけでは UX が向上することは限りません。各メソッドの背景や目的、導入する必要性がどこにあるのかをチームあるいは組織全体が理解し、特定しなければ UX が本来約束する永続的な顧客満足度は達成されないと思います。
UX BASIS のように価値あるメソッドや手法が続々と登場していますが、あとは私たち自身(ユーザ)がどう使うかによって生きるか死ぬかが決まると思います。まずは実践です。