「インセプション」という映画で"Dream Architect(夢の設計者)"という言葉に出会いました。
ハリウッド映画を見に行くのは久しぶりだったのでアクション一辺倒の映画かなと思いきや、全く違いました。建築家のように夢を構築して人の潜在意識の中に浸入するという複雑なイマジネーションを映像化し、サスペンスやアクションといったエンタメ要素も配合された究極のSF映画です。夢の中では夢が現実であるが故に、夢と現実が交錯するタイムラインがとてもスリリングでした。
本作では、そんな夢を設計するエキスパートが存在していました。夢の中の5分間は現実の1時間に相当。過去の思い出や出来事を夢に持ち込んでしまっては夢を他人に植えつけることが出来ない。そんなルールが存在しているインセプションの中で展開されているストーリーは、まるで夢物語のようでした。
上映中にイビキをかきながら心地良さそうに寝ている老人を横目に、もしかして今見ている映像は…そう思えて仕方がありませんでした。