読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

UXploration

Explore the art of UX persuasion

AXIS Forum - 永訣の朝・身体の痕跡・ポストタンジブルビット

action

"The best way to predict the future is to invent it. (未来を予測する最良の方法は、未来を創ることである。)"

アメリカ合衆国の計算機科学者 Alan Kay 氏の言葉です。

近未来を予感させるインターフェースで話題となった Tom Cruise 主演の映画「マイノリティ・レポート」。スクリーン上のオブジェクトをハンド・ジェスチャーで操作するそのインタラクションは、当時 MIT の院生だった John Underkoffler 氏がデザインしたもの。彼が在籍していたメディアラボの教授は、 Tangible User Interface(TUI) を研究している石井 裕さん。今回僕が参加した AXIS Forum で講師を担当された方です。

テーマは表現、独創、協創、未来、感動と様々でしたが、全体を通して以前ブログでもご紹介した「AXIS誌 142号」に登場する「ヴィジョン駆動型デザイン」の必要性の特定を強調していたように思います。デジタルデヴァイドの発端となった技術主導型の社会や短期的なユーザニーズの背景には葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」に映し出されている富士山のような断固たる理念、つまりはヴィジョンが存在しています。

AXIS (アクシス) 2009年 12月号 [雑誌]
AXIS (アクシス) 2009年 12月号 [雑誌]
アクシス 2009-10-31
売り上げランキング :


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

技術やユーザニーズよりも上のレイヤーにあるヴィジョンにフォーカスできるからこそ、イノベーションが起こる。しかしながら、ライフスパンを考えた時に、自分が死んだ後も何十年、何百年と生き続けられるヴィジョンには長期的な哲学が必要になってきます。これが答えられたら MIT で Ph.d を取得できると話す石井さんは、生徒や自分自身に常に"Why(なぜ)?"と3回以上問い続けるそうです。

哲学を見出すためには、メタファーに溢れ、インタラクティブになり得るフィジカルの意味をデコードしたり、アート作品からのインスピレーションでヴィジョンにフォーカスさせる意識付けを行なうことが重要であると、石井さんは言います。

僕は普段、インフォメーション・アーキテクトとして UCD(User Centered Design : ユーザ中心設計) や更に大きな概念である HCD(Human Centered Design : 人間中心設計) に従事していますが、ビジョン駆動型の発想はまだ思い浮かべていません。

石井さんと同じく「デザイン」という共通言語を扱っている身としては、ユーザよりも人間よりも深いところにあるヴィジョンにフォーカスした VCD(Vision Centered Design : ヴィジョン中心設計) を自分の中に取り入れて行きたいと思います。

関連エントりー:


This work is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Others, like quotes and images belong to its original authors.